睡眠補助効果やリラックス効果、セルフメディケーション効果などがあり、我々の心身を補助してくれる様々な効果がある『CBD(カンナビジオール)』。
一般的にはCBDオイルとして量販店などで販売されており、サプリメントや健康食品と言ったカテゴリに属しています。
アメリカのマーケティング企業Briightfield groupによりますと、現在50億ドルのCBD市場は2023年までに、280億ドルまでに成長すると予測しています。
この記事では、「そもそもCBDとは何なのか?」や「CBDのメリット・デメリット」などの基本的な情報をご紹介します。
Contents
CBDってなんだ?
まずはCBDについて説明します。
CBD(カンナビジオール)は、麻に含まれる成分の1つです。
大麻の成分ですが、日本でも合法となっており、リラックス効果やストレスの緩和など、特に不眠症や睡眠の質で悩んでいる方の睡眠改善に効果があります。
『大麻の成分』と聞くと、大麻は日本の法律で違法薬物とされているので大丈夫なのかと心配する方もいらっしゃるかと思いますが、麻を原料にしているとは言うものの、違法薬物の大麻に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビオール)とは全く別の成分となります。
THCは精神活性作用を生成するのに対して、CBDは摂取してもハイになることはありません。
CBDもTHCも同じ朝から抽出されるのですが、抽出箇所も異なります。
成分名 | 原料 | 抽出箇所 | 精神活性作用 |
CBD | 麻 | 茎や種子 | なし |
THC | 麻 | 花冠や葉 | あり |
日本の法律では「大麻」が違法薬物に指定されていますが、大麻含まれる「THC」が規制の対象となっており、精神活性作用のないCBDを所持しようが使おうが問題ありません。
未成年が使用しても問題ない?
「未成年者の使用」に関してですが、結論CBDには年齢制限はありません。未成年の方でも使用可能です。
未成年使用を懸念する理由の1つには「中毒性や依存性」があるのではないでしょうか。
先ほどもご説明しておりますように、CBDは大麻由来の成分ではあるものの、所謂「ハイ」になるような精神活性作用をもたらす成分は含有されておりません。
よって大麻から連想されるような「中毒性」や「依存性」がない植物由来の安心な成分となっています。
CBDを摂取するならCBDオイルがおすすめ!
「CBDオイル」は、CBDを含む製品の一種で朝から抽出したCBDをオイルで希釈して作られます。
CBDオイルは口から直接摂取するのが一般的で、そのまま下に垂らしたり、飲み物などに混ぜたりして使います。
ただ草っぽい風味があり、そのまま摂取するのが苦手な人が多く、そのため牛乳や柑橘系のジュース、スムージーなどに混ぜて摂取する人が多いようです。
ただし、アルコールやカフェインなどの飲み物とはCBDの身体への効果が薄くなってしまうので、組み合わせには気を付けましょう。
CBDオイルの効果
CBDオイルの一般的な効果に関して、『エリクシノール』というメーカーが販売しているCBDオイルの商品説明に記載されている効果について紹介していきます。
日本でのCBDオイル販売は、このエリクシノールが大々的に広告を打ち出し始めた草分け的存在です。
そしてCBDオイルの効果的な場面に関して、箇条書きで紹介します。
CBDオイルのおすすめ場面
- ストレスを多く感じている時
- 集中したい時
- 健康を維持したい時
- 良質な休息時間を確保したい時
- 仕事中にシャキッと気分転換したい時
- 心を落ち着かせたい時
- 爽やかな朝を迎えたい時
エリクシノールのCBDオイルにはこのような効果が期待できます。
ストレスや不安の軽減
CBDの代表的な効能の1つがストレスや不安の軽減です。
精神的に不安定になったり、現代の社会で生きるうえで感じるストレスから心を楽にしてくれる作用があります。
睡眠障害・不眠症の改善
不眠症や睡眠障害を持つ方達に対してCBDを使用した研究があります。
その研究では、CBDの摂取により睡眠障害が改善したと多くの報告がされています。
CBDがどのように睡眠障害に作用するのかは、実際にははっきりと解明できていません。
しかし研究によると、不安が軽減することで、効果的に睡眠障害も改善しているのではないかという研究結果も報告されています。
肌トラブルの改善
CBDには抗菌作用や皮脂の過剰分泌を防ぎコントロールしてくれる働きがあります。
よってニキビや年齢肌などに効果的です。
またCBDの効果でストレスや不安が軽減され、精神的に安定することで肌質や体の不調も同時に改善されているケースも多くあります。
口からの摂取で、成分は体内に吸収され、内側から肌質の改善が期待できます。
また肌に直接CBDオイルを塗って、美容液のように使用することもできます。
集中的に肌質を改善したい場合は、CBD配合のスキンケア製品も販売されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
心と体のバランスを整える
より自分らしく生きるため、ウェルネスを重視している人にも使われています。
CBDは心と体のバランスを整えてくれるため、より心身ともに健康に生きる手助けをしてくれます。
朝がすっきり起きれるようになるなど、生活の質の向上が期待できます。
CBDがこのような効果を持つのは、人間の身体に備わっている調整機能「エンド・カンナビノイド・システム」が関係しています。
エンド・カンナビノイド・システムは睡眠・ストレス・食欲・免疫・運動機能・痛みなどといった身体機能を調整する働きを持っており、外部からの強いストレスを受けるとこの働きが弱まってしまう、「カンナビノイド欠乏症」を引き起こします。
CBDを摂取する事によって、エンド・カンナビノイド・システムの働きを正常に戻し、身体のあらゆる機能の調子が向上します。
この作用によって、CBDは睡眠の質やストレス解消などの効果を持つと言われています。
CBDオイルの特徴
CBDが体に吸収されるまでの時間は、作用するまで15分~1時間程かかります。
作用するまでは少し時間がかかるのですが、その分持続時間が長くなっているのが特徴です。
身体にゆっくりと吸収させることによって、その作用もゆっくりと長くなります。
効果発現 | 15分~1時間 |
持続時間 | 6~8時間 |
体内吸収率 | 6~20% |
CBDオイルは数あるCBD製品の中でもスタンダードな部類になります。
持続時間も発現時間もちょうど真ん中くらいで、CBD製品を比較する際、CBDオイルを基準にすることが多いです。
CBDオイルのおすすめの摂取方法
ではそのCBDオイルはどのように摂取したらいいのでしょうか。
CBDオイルの特徴は、何と言ってもアレンジのしやすさと万能性です。
口からの摂取はもちろん、スキンケアや飲み物と混ぜて摂取したりと、ご自身の好みに合わせて様々な用途があります。
摂取量も調節しやすく、CBDオイルは製品の種類が多く最も一般的に使われているCBD製品の一つです。
では具体的に摂取方法について見ていきましょう。
①舌下摂取
舌下摂取とは、CBDオイルを直接下の裏に垂らし、すぐには飲み込まず60秒~2分程経ってから飲み込む方法です。
オイルを飲み込まずに下の裏に貯めたまま時間を置く事で、粘膜から血中内にCBDの成分が吸収されます。
下の裏は血管が多く、血液内にCBDを送り込む事ができるため、即効性が高いと言われています。
②飲み物や食べ物に混ぜる
オイルを口に入れることに抵抗があるお子さんや未成年者は、ドリンクや食事に混ぜて飲むと良いでしょう。
ただ舌下摂取よりは即効性が低く、じわじわと効いてくるイメージです。
CBDオイルは様々なタイプのものが発売されています。
未成年者はCBDの配合濃度が高いと聞きすぎてしまう事もあるため、まずは配合濃度が低いものを選択した方がいいでしょう。
またその他にもメーカーによって香りの有無などの違いもあります。ご自身の体質に合わせたものを選びましょう。
③スキンケアや美容製品など
CBD製品の中にはスキンケアの一環として使える商品もあります。
ボディクリームやリップクリームなどがその一例で、これらの製品は皮膚を介してCBDの成分を体内に吸収することで効果が現れます。
スキンケア製品での効果
- 睡眠前にリラックスしたい時
- 肩こりなど体のコリが気になる時
- 肌の乾燥が気になる時
ケアの延長として使用することができるため、未成年の方も気軽に使う事ができます。
1日の効果的な摂取量
1日の効果的な摂取量は、体型や使用目的によって変わります。
一般的には1日の摂取量の目安は以下のようになっています。
体重 | 目安摂取量(CBD量) |
20~30kg | 9~15mg |
40~68kg | 12~18mg |
69~108kg | 18~27mg |
109kg以上 | 22.5~45mg |
こちらを大まかな目安として参考にしていただき、ご自身に合った量で効果的にCBDを摂取してください。
またその日の体調によって増やしたり、減らしたりしてもいいでしょう。
初めてCBDを摂取する場合は、1日5~15mgから始めることが推奨されています。
少量から始めて、3日毎、1週間毎などと期間を決めて毎回少しづつ量を増やしていくことをおすすめします。
摂取する時間帯
CBDは一回の摂取で大量に摂取するのではなく、1日の中で複数回に分けて細かく少量ずつ摂取するように心がけましょう。
摂取間隔を6~8時間程空けると良いと言われているので、朝と晩に分けて摂るといいでしょう。
また睡眠の質の改善には、寝る1時間前に摂ったり、例えば生理痛に悩むようであれば痛みが出るときに使ったりと、心や体の調子に合わせて摂ることで効果的に作用します。
必ずこの時間帯に摂取しなければならない、という決まりはないので、ご自身の悩みやライフスタイルに合わせて使ってみて下さい。
どれを選んだらいいの?
CBDが良いのは分かったけど、どの製品を選んだらいいのか迷ってしまう方に、おすすめの製品をご紹介します、
CBDには色々な製品がありますが、まずはスタンダードな『CBDオイル』をご紹介します。
hemptouch Gold Amber | ヘンプタッチ
スロベキアのCBDブランドであるヘンプタッチはオーガニックヘンプから抽出しており、動物実験を行わない、ビーガン対応、と自然への配慮をとても重視しているブランドです。
全ての製品に対して人工的な防腐剤やシリコンは使用しておらず、全原材料が植物ベースとなっており安心感があります。
Aztec(アステカ)
アステカはイギリスに本社を持ち、最高級品質のヘンプを原料とし、イギリスで初めてフルスペクトラムCBDを提供した、本格ブランドの1つです。
原材料のヘンプはヨーロッパと北アメリカで農薬を一切使用せずに生産しています。
オーガニックのCBDを超臨界CO2抽出法で生成しているため、品質への信頼感があります。
アステカのCBDオイルは濃度5%、10%、15%だけでなく、40%の超高濃度の製品も取り扱っています。
味はCBDそのものの風味を残したナチュラルフレーバーです。
CBDの変わり種製品
ここからはCBD製品の中でもちょっと変わった製品をご紹介します。
CBDのお酒
お酒に弱い人でも飲みやすい爽やかなのど越しで、甘味があり深みのある味わいとなっております。
アルコール度数29%とやや高めになっていますが、ショットグラスでクイっといかがでしょうか。
吸うCBD
こちらは『吸う』タイプのCBDです。
CBDを熱で水蒸気にしたものを吸引することで体内に吸収します。
他の摂取方法に比べても、高い吸収率・即効性があるようです。
1人の夜のおうち時間のお供にいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
CBDオイルを日常に取り入れることで、ストレスの緩和、お肌トラブルの改善、睡眠障害の改善、身体の痛みや炎症の軽減など様々な効果が期待できます。
今回CBDオイルをご紹介しましたが、CBDの独特な風味が苦手な方は、ジュースやスムージーなどに混ぜて飲むことも可能です。
さらにWHO(世界保健機関)やWADA(世界アンチドーピング機関)など国際機関がその効果や安全性を認めていることもあり、CBD関連商品は日本でもこれからさらに普及していくことが想定されます。
メーカーや商品によってCBD濃度や含有成分、フレーバーなど様々です。
ご自身に合った製品を見つけて、毎日の健康維持に役立ててみてください!