炭酸パックで肌ランクUP！使い方からおすすめ商品までご紹介

みなさんは【炭酸パック】を使用した経験はありますでしょうか。

聞いたことはあるけど、普通のパックより値段が高いから敬遠している方もいらっしゃるかもしれません。

確かに一般的なパックより値段は高いものが多いですが、それには理由があります。

それは、使用を続けていたら普通のパックと比べて圧倒的に効果に差が出るという点です。

一度使い始めたら、二度と普通のパックには戻れないかもしれません。

今回はそんな炭酸パックを深掘りしていきます。

普通のパックに戻らない覚悟ができた方だけ読み進めてください！

炭酸パックとは

炭酸パックとは、端的に言うと『炭酸ガス（二酸化炭素）を溶け込ませたパック』のことを指します。

パックに炭酸ガスを溶け込ませると何が良いのか。

炭酸の特性としては以下が挙げられます。

炭酸ガスの特徴

二酸化炭素（炭酸ガス）
分子が小さい
タンパク質を吸着する

何かよさげな感じがしますよね。

具体的に炭酸ガスの仕組みを見ていきましょう。

炭酸ガスの効能【血行促進】

炭酸パックに含まれる二酸化炭素の分子は非常に小さく、皮膚から通り抜けて経皮吸収されます。

そして肌の深部の皮下組織まで到達し、毛細血管内に入り込みます。

すると血管内の二酸化炭素の濃度が上昇します。【ボーア効果】により血管内は、一時的な酸素不足（酸欠状態）になります。

ボーア効果とは

酸素はヘモグロビン（血中の色素細胞）と結合しています。

細胞に酸素を送り込むためには、ヘモグロビンから酸素を引き離す必要があります。

その引き出し役が二酸化炭素になります。二酸化炭素がヘモグロビンから酸素が切り離される作用のことを指します。

酸欠状態になると体は酸素を取り込もうとして、血管を拡張します。

その結果、血流が活性化します。血液中の赤血球が酸素と栄養分を放出して体に取り込まれます。

それと同時に、不要となった老廃物も血流にのって回収されていきます。

以上により、細胞の新陳代謝が促され、お肌のキメが細かくなり、目元のクマやくすみ、毛穴の開きなどのお肌のトラブルに効果的という訳です。

炭酸パックによる血行促進は、ヒトの身体の仕組みを利用したお手入れ方法となります。

誰でも簡単に、身体への負担なくできるスキンケアの一種です。

むくみにも効果大

血行促進が期待できる効果により、むくみ対策に期待できます。

お肌細胞に酸素が十分に行き渡る事で、老廃物を排出してくれるからです。

そして栄養が豊富な細胞が増える事で、ターンオーバーが正常に戻ります。正常に戻れば、メラニンの排出にも効果的で、目の下のクマにもおすすめです。

保湿の持続性も上がりますし、余分な確執も溜まりにくくなります。またくすみ対策にも期待できます。

後述しますが、洗浄力も高いので、お肌表面に溜まっている古い角質も吸着するように取り除いてくれます。

余分な角質を取り除いたお肌は、スキンケアの入りも良くなります。

よって、暗い印象を与えてしまうくすみ対策に効果が期待できるということです。

炭酸ガスの効能【洗浄力】

炭酸をお肌の上に乗せると、お肌の表面に残っている余分な古い角質細胞や皮脂などのタンパク質を吸着してくれます。

お肌の上においてこすったり叩いたりなどしなくても『汚れ』を引きあうように吸着してくれ、優しくそれらを取り除いてくれます。

炭酸の分子は細かいので、お肌の表面の毛穴のサイズよりも小さくなっています。

毛穴に簡単に入り込み、毛穴に詰まった汚れなどを掃除してくれます。

そういった効果により毛穴に詰まる角栓が綺麗に洗浄されるので、ニキビ予防やできてしまったニキビに対しても素早くケアできます。

美肌にとって大事なサイクルを生み出す事ができます。

炭酸ケアに必要となる濃度

炭酸には濃度があります。その単位は【ppm】で表されます。

ppmとはパーツ・パー・ミリオンの略で、100万分の1のことを指します。

要するに、水に溶け込んでいる炭酸ガスの量が多ければ多い程、炭酸濃度が高いという事です。

すなわち炭酸濃度が高い程、血行促進が期待できます。

ちなみに美肌への効果が期待できる炭酸濃度は1000ppm以上と言われています。

また高濃度炭酸と呼ばれるのは5000ppm以上のものを指します。

市販の入浴剤：濃度約60～100ppm

炭酸飲料水：濃度約3000～4000ppm

ケアに必要な時間

炭酸によるケアは肌から経皮吸収され、血中に溶け込むことで、その効果を発揮します。

先述したように、炭酸濃度が高い程その効果が表れるまでの時間が早くなっています。炭酸をつけることで即時に効果が表れるのではなく、10～20分程度徐々に肌や頭皮に付けて浸透させることが重要です。

例え濃度が低い場合でも、じっくりとお肌に浸透させると効果を得ることができます。

ここでみなさんがイメージしているのは「バブ」ではないでしょうか。入浴剤で有名なやつですね。

お湯の温度に対して体が芯からじんわりと温まる感じがしませんか？

あれは時間をかけて炭酸が毛細血管を刺激して血行促進を行うため、身体全体が温かくなるためです。

このバブ効果を炭酸パックで行うということです。

スキンケアで時間をかけて行うのは、パックかマッサージが一般的だと思います。

化粧水や乳液などはすぐに馴染んでしまいますので、炭酸の特性を生かし切ることができません。以前はマッサージがスキンケアの基本になっていましたが、女性の社会進出と共に時代にマッチしないスキンケアとなりました。最近はマッサージクリーム自体、種類があまり多くありません。

現在は簡単に時短でできるスキンケアが主流となっています。

パックは時間がかかりますが、パックをしながら家事やテレビを見ることだってできるので時間を浪費している感覚は無くなります。

多忙な方も取り入れやすい習慣ではないでしょうか。

炭酸パックの使用頻度について

では、炭酸パックはどれくらいの頻度で使用すればいいのでしょうか。

もちろん商品や種類によって異なりますが、基本的には毎日行って問題ありません。

炭酸パックは、身体の反応を利用したものになります。すなわちお肌に負担になるスキンケアという事ではありません。

一方気になるのはコスト面でしょうか。炭酸パックは割と単価が高い商品が多いので、家計に負担のない範囲で続けましょう。

血行促進を促して、ターンオーバー（肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み）を正常の状態に戻してあげることができれば、お肌の土台からしっかり栄養が行き渡った細胞で形成されるので、モチプルのお肌を目指す事ができます。

新陳代謝を繰り返し、栄養の行き渡った元気な細胞がお肌の表面まで押しあがって来るまでに、個人差はありますが約半年ほどかかります。

最低でも3か月ほど使用して、お肌の内側から元気な細胞に変える必要があります。

ですので、金銭的にも継続できる自分のペースで使用することをとてもおすすめします。

放置時間はどれくらい？

放置する時間は、商品によって異なります。

使用する商品の「使用上の注意」をよく読み、正しく時間を守って使いましょう。

なぜかと言うと、炭酸の他に配合されている成分が異なったり、炭酸濃度の配合量が異なっていたりするので、正式に記載されている時間が一番お肌に良いという事です。

むしろ、長時間パックをお肌に乗せ続けると負担となり、逆効果になってしまいます。

一般的には10～20分程と言われています。

炭酸パックの効果的な使い方とは

炭酸パックを使用する際に効果的なのは、クレンジングや洗顔後のキレイな肌に使用する事です。

スプレータイプや発泡タイプだとパック後に洗い流す必要があるため、お風呂で使用するのがおすすめです。

炭酸パックは水が厳禁なので、顔と手をタオルで拭いてから使用するようにしましょう。

1剤と2剤を混ぜるタイプの炭酸パックだと準備が必要になってくるので、お風呂上りに使用することをおすすめします。

というのも、お肌は水分をふき取った瞬間から乾燥が始まります。パックを準備している間にお肌が乾燥してしまいますので、気を付けた方がいいでしょう。

炭酸パックのメリット・デメリット

炭酸パックはシンプルケアではなく、あくまでもお肌の悩みに合わせて使うスペシャルケアです。＋αのお手入れということです。

そんな炭酸パックのメリット・デメリットについて解説していきます。

炭酸パックのメリット

①素肌力の向上

血行が促進されることで、素肌力の向上が期待できます。

促進されるとお肌の隅々まで栄養分が行き渡ります。

そして不要な老廃物も流してくれるので、顔周りもスッキリします。

お肌そのものの力が最大限に発揮できるようになるので、素肌力の向上が期待できます。

②吹き出物が出にくくなる

毛穴のつまりがなくなることで、吹き出物が出にくくなる効果が期待できます。

肌の毛穴の中に皮脂が固まり、角栓に変化します。毛穴は凄く小さなものです。

ですので、一般的なクレンジングや洗顔では中々落とし切ることができません。

炭酸泡は毛穴よりもとても小さなものなので、毛穴のスキマに入り込んで毛穴の底から汚れを浮き上がらせてくれます。

毛穴の奥に詰まる皮脂を餌に増減するアクネ菌もスッキリ洗い流してくれるので、大人ニキビや吹き出物の増殖に抑止力があります。

ニキビや吹き出物に重要なのは丁寧な洗浄です。負担な不要なものを取り除いてくれる炭酸ケアは、お肌に蓄積された汚れがリセットされるのでとてもおすすめです。

③肌色が明るくなる

くすみが取れ、肌の色が明るくなることが期待できます。

お肌の表面に蓄積された角質を浮き上がらせて落とすので、お肌がスッキリします。

お肌の表面の角質層は何層にも重なって形成されています。

本来は周期的に垢となり剥がれ落ちていきますが、年齢や外的要因から角質層が正常にはがれにくくなり、そのまま蓄積され重層化します。その結果が【くすみ】です。

つまりその余分な重層化された垢をキレイに落としてくれるという事です。

④バリア機能が正常になる

角質層の表面には、お肌を守るためのバリア機能が存在します。

そのバリア機能がお肌表面に付着する塵やほこり、花粉などで起こる肌トラブルから守ってくれます。

バリア機能はお肌が乾燥したり、角質層が重層化すると本来のチカラが発揮できず脆くなり、ほころびが出てきてしまいます。

バリア機能が乱れれば本来お肌に良いと言われている成分でも反応してトラブルになります。

炭酸パックは本来のチカラを引き出してくれるので、バリア機能も正常に戻してくれます。

肌負担が少ない

炭酸パックは炭酸の特性を生かすスキンケアなので、元々あったお肌の力を底上げするものです。

よってお肌が弱かったり、敏感肌の方でも使いやすいものとなっています。

一般的なスキンケアはその場しのぎにはなりますが、その場だけという一面もあります。使用を続けることでその効果は得られますが、使い続けないとその効果は元に戻ってしまうということです。

赤ちゃんの肌がツルツルでキレイなように、本来のお肌の力を取り戻すことができれば、良い循環で回るようになるのでとてもおすすめです。

ターンオーバーが正常になる

血行促進が継続して行われると、お肌の新陳代謝が良くなります。

お肌の表面にある角質層は、何層にも重なり形成されています。その角質層は、健康的なお肌だと28日周期で垢となり剥がれ落ち、新たな層が作れる、という循環が行われています。その新陳代謝のことをターンオーバーと言います。

ターンオーバーは20歳をピークに徐々にサイクルが乱れ始めます。徐々に周期が遅くなり、その結果『角質層の重層化』に繋がり、くすみや毛穴の詰まり、毛穴の開き、水分や皮脂の不足からシワやたるみなどのエイジングの肌悩みにまで繋がります。

ターンオーバーが正常に行われる事でお肌の悩みが減少し、お肌がイキイキし、その結果若々しい印象に変わります。

炭酸パックのデメリット

継続しないと結果が出ない

炭酸パックはスペシャルケアで、一般的なお手入れより効果的にお肌への効果を実感できます。

しかし炭酸パックは継続することでお肌の土台から生まれ変わる効果が実感できます。

お肌の生まれ変わりのサイクルは通常28日と言われています。それを3～6回行う事つまり3か月から半年程でお肌そのものが生まれ変わるので、継続使用することをおススメします。

手間がかかる

商品にもよりますが、炭酸パックの大半は1剤と2剤を混ぜて作るものが多いです。

混ぜ合わせてそれを顔に乗せ、その後パックして10～20分程放置します。そして最後にふき取るか、洗い流します。

普段のお手入れに＋αで行いますので、手間と時間がかかります。

金額が高い

炭酸パックは基本的に一般的なスキンケアよりも高単価設定です。

いままでご利用されているスキンケアにプラスして利用する場合は、さらに上乗せということになります。

もちろん家計との相談になると思いますが、お肌のベースから整えてくれるケアになるので、長い目で見て損することは無いと思います。

まとめ

炭酸パックはメリットが多く、デメリットが少ないケアです。

お肌そのもののチカラを底上げする物なので、一般的なスキンケアよりも効率的で効果的です。

また炭酸パックと一括りされているものの、濃度や効果は様々です。

即効性を求めている場合は濃度が高いものをおすすめしますが、人のお肌も千差万別。

求める肌に近づくため、成分や濃度を確認しながらご自身の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。